映画鑑賞は映画館が断然お勧めの理由。

皆さんは普段、映画をどこでご覧でしょうか?今は動画配信サイトが充実していますので、”自宅で”という方も多いかも知れません。確かに、自宅であれば好きな時に、好きなだけ見られますし、途中で止めても連続でも思うがままです。それに、家で映画を見る方が断然安いです。ですが、それでもなお劇場で映画を見るべき理由があります。まず、”この映画は迫力があるから劇場で見るべき”という発言を耳にされたことがあると思います。もちろん、大音響や大画面だからこそ感じられるものはあります。けれど、そもそもうるさいのが好きではなかったり、迫力がありすぎて画面酔いしてしまうこともありますよね。それに、迫力を感じたかどうかというような個人の感覚は、意外とあてにならなかったりもします。次に、タイムリーに公開当時に見るからこそ、価値があるというのもあるでしょう。全世界で同時期に、自分と同じように、その映画を初めて見た人が沢山いる、というのは他人と楽しい時間や感覚を共有できる、いわばお祭り騒ぎのようなものです。今はSNSなどで新作映画の話題が盛り上がっている様子もすぐに見られますし、それに乗っかりたければ、やはり公開時に劇場へ足を運ぶ必要があるでしょう。最後になりますが、周囲から遮断された真っ暗な劇場で見る映画は、家で見るのと臨場感が違うということです。映画を見るということは、他人の人生やそこで繰り広げられる物語を、覗き見する行為です。覗き見というのは、壁一枚を隔てた先を、小さな枠(スクリーン)から、自分と近いものとして眺めるということです。その感覚は、どんな静かな映画でも臨場感を与えてくれますし、存分に作品の世界観を享受する、体感できるものです。暗闇の中、あの大きなスクリーンで見る意味というのは、この覗き見をする感覚を持つためなのです。そして、その感覚は、決して家では得ることができないものなのです。